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たわわに実るたくさんの夏野菜!

  • aminodaichi
  • 7月3日
  • 読了時間: 7分

“のびのびと育つ大竹スイカ農園さんのスイカ!”



阿見町を走るとすっかり夏の風を感じます、直売所にはスイカやメロン、とうもろこしが並んでいて夏の畑の賑やかさを想像できる楽しい季節ですね。


そんな折、夏野菜を多品目作付し、土づくりにもこだわっている農家さんがいるんです。

とっても耳寄りなお話を聞きました!


それは是非ともお話を伺ってみたい!と思い大竹スイカ農園の大竹さんの畑を訪れました。



農業を始めたきっかけ教えてください!


21歳からだからもう56年になるな。

きっかけか、、、農業をやる前は高校を出て、園芸専門学校に行ってね。

同級生たちはみんな大学行ったから俺も4年間ぐらいは遊んでやれ~と思って。

京都で2年園芸専門学校で実習、農業一般を教えてくれるとこに行ったね、今でも学校はあるよ。


その後はアメリカで1年、カリフォルニア州アナハイム近郊の農家で働きながら過ごしたんだよ。



“落花生畑は広々と!(奥の畑は別の方の畑だそうです)”


“艶めく甘長唐辛子!”



多品目を栽培するに至ったのは?


年間50種類位の野菜を作ってるかな。夏野菜はスイカ、メロン、とうもろこし、なす、ピーマン、おおまさり(落花生)、オクラ、インゲン、マクワウリ、青ウリ。だいたい夏野菜で12種類くらいかな。

多品目栽培をするようになったのは直売がしたかったから。


昔は親父と一緒に野菜を市場に出していたんだ、トラックで自分で運んでね。

営農して何年かやって、市場で値段をつけられるのがだんだん嫌になってきてね。自分で作ったものに自分で値段をつけたいなって思ったんだ。

ちょうどその頃、知り合いが庭先で直売やっててよく売れてるのを知ってね。これからは直売だ!こういう時代だ!って思ったね。



”丸茄子もコロコロと”



それとアメリカでの生活にもヒントがあった。俺が働いてたアメリカの農家はみんな庭先にそれぞれの直売スタンドを持っていてね。それを見て俺もこれをいつかやりたいな~ってその頃のことをあらためて思い出したね。


そんなことを経て当時、直売所愛菜園を自分たちが主体になって作った。そしてその少し後くらいかな、土浦農協も直売所を始めるとなってね、土浦にはスイカ農家がいなかったから友達から誘われたのよ、それでそちらも始まった。

土浦の直売所は、組合は違うけど参加させてもらってね。今ではJA水郷つくばの直売所サンフレが大きくなって、5箇所くらいあるね!

お客さんもたくさん来てくれるよ~。


今は息子の代だから大竹スイカ農園ってシールを貼ってるよ。直売所で見つけてみてよ!

こういうやつ、可愛いよ~。

直売所で見て、ここに直接来てくれる人も結構いるんだよ。


今は農園を家族経営でやって、ほぼ直売所に卸しているよ。そうそう近年はふるさと納税の返礼品も始めたりしているかな! 


“大竹スイカ農園の目印!”



“枝豆もそろそろ出荷です!”

 


多品目を作る難しさはありますか?


次に何をやるか?仕事のタイミングなど、多品目でマルチタスクだから頭を回すのが一番大変かな。


難しさとは少し違うかもしれないけど、土づくりにはこだわっている。肥料は有機質、堆肥、米糠、富山県の貝の化石層から作られたミネラル豊富な貝化石を使っているんだ。


堆肥は牛糞、それに合わせて他の有機肥料を組み合わせて使ってるよ。牛糞の上に米糠、油粕を撒いてね。撒く量やバランスは場所や野菜によって変えている。


肥料をあげてすぐには効かないかもしれないけど、秋口や、来年頃効いてくる、それを40年繰り返してるからいい土になってると思うよ。



“畑に積まれた完熟堆肥!(トンネルハウスの奥は別の方の畑とのことです。)”


“完熟堆肥、臭いもなく、土のような手触りでした!”



友達なんかに大竹の野菜は一味違うって言ってもらえる。そう言われると嬉しくてね~だからこそ土づくりは大切だなと思う。


作付面積はね、2町5反(25,000平方メートル)くらいあるかな。


離農した人々の農地を借り受けていくうちに農地が増えてしまった。

土壌を回復させるために休ませながらローテーションで使っているね。


作物のためにも輪作が良いんだよ。土壌を休ませるのが良い。休ませると生育が違うんだよね。


スイカなんかは放任栽培もやっているよ。蜂や蝶が勝手に受粉を行ってくれる。摘果や消毒といった作業工程でそこそこの収量を得ることができる。(1株で50個ほど実る時もある!)



“大竹さんの大型トンネル”



今作っている夏野菜の準備のこと教えてください!


2月くらいから始めるかな。

まずハウスで始まって、そして大型トンネル。

大型トンネルね、これがみそなんだよ。中腰で動けるくらいのサイズのトンネルでね。千葉県富里から始まってこの辺にやってきたんだ。


大型トンネルは懐が深い、作物がよく育つ。育つスペースが広いと根の張る量が増えるから結果的にいいものができるんだよね。


ちなみにだけどね、昔は竹を曲げてトンネルに使っていたね。孟宗竹を9尺(270センチメートル)に切ってさ。その辺の竹をよく使っていたよ!

だけど竹はあまり長持ちはしなかった。作ってから2年目くらいまではいけたかな。



収穫時期を見るコツを教えてください!


夏野菜の収穫時期は見た目で決まるんだ、サイズ感や色づきでわかる。


色づきと言えば昔はピンクになったらトマトを収穫してたな、それで追熟してね。

40年くらい前に完熟トマトがでてきて収穫時期を判断する色もピンクから赤に変わったね。赤く完熟した時が収穫時期ってことだ。


7月のおすすめ夏野菜はね、スイカ、枝豆、とうもろこし。


8月はスイカ、盆過ぎからおおまさり(落花生)が始まる。

まずは生落花生から出荷だね、落花生は秋には乾燥させて出荷する。


11月末はキューナッツかな! 


キューナッツ、、、!?それも落花生なのですか? (取材班)


そう。このキューナッツ、ピーナッツより美味いからPの次、Qだよな。

だからキューナッツ!

在来の落花生千葉半立(ちばはんだち)より美味しい、収穫量も多くて良いんだよ。



“おおまさり(落花生)の葉っぱ、丸みを帯びて可愛らしい。”


“大竹さんイチオシのキューナッツ!”



夏野菜のおすすめ料理教えてください!


うちは2番目の子が料理してくれるね、いろんなもの、なんでも作ってくれる。

夏野菜もいろいろ美味いけどさ、俺はやっぱりキューナッツをフライパンで炒ったやつが一番好きかな!



今後の展望


俺というより息子たちはイタリア野菜に挑戦してる。

ズッキーニ、ロメインレタスはもうすっかり日本に定着してるから、ラディッキオ、ロマネスコあたりをいろいろ試しているね。

そのうち直売所に並ぶかな。楽しみにしていてよ。



“おすすめの調理法や豆知識も嬉しいポップ”



たくさんお話を伺った最後に笑いながら大竹さんは僕たちにあることを聞いてきました、、、。


ちなみに君たち、ブロッコリーの日本名は知ってるか~?(大竹さん)


え?和名ですか?知りません、、、(取材班、誰一人答えられず、、、)


知らないのか~!勉強不足だよ~!笑 (大竹さん)


ブロッコリーは緑花椰菜(ミドリハナヤサイ)っていうんだよ!

ちなみにカリフラワーは白いからただの花椰菜(ハナヤサイ)!


なんとブロッコリーに和名があるなんて全く知らなかったです、、、

そのブロッコリーを始めて土浦市場に紹介したのは大竹さんかもしれないんですって!

当時の受付の方も初めて見る野菜に驚いていたそうですよ~。



“ごぼうの葉っぱもはじめて見ました!”



そのパイオニア精神が今の多品目栽培につながっている気がします。

大竹さん、たくさん勉強になりました。楽しい取材ありがとうございました!!

さあ夏野菜を直売所で買って帰ろう~!



“大竹さん、とうもろこし畑を背景に撮らせていただきました。”



〈大竹さんの野菜が買える場所〉


・ JA水郷つくば農産物直売所 愛菜園 

 茨城県稲敷郡阿見町若栗1901-1


・かすみの里直売所 

 茨城県稲敷郡阿見町追原2383-3


・JA水郷つくば農産物直売所サンフレッシュ土浦店 

 茨城県土浦市小岩田西1丁目1-11


・JA水郷つくばサンフレッシュはすの里

 茨城県土浦市木田余3140


・JA水郷つくばサンフレッシュつくば店

 茨城県つくば市研究学園5丁目19(イーアスつくば1階)


・阿見町のふるさと納税など




文章・写真・編集/ Masa Hamanoi









 
 
 

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