小林さんが作っている米の品種を教えてください。
後継者になって6年目、コシヒカリからスタートし、今年は「ちほみのり」「コシヒカリ」「とよめき」を作っています。
3種類の米はそれぞれの特徴もあり、2週間ずつくらい刈り取り時期が違います。
ちほみのり:早生(わせ)品種/みずみずしく少し硬めのあっさり系。 粒がやや大きく、ひかえめな風味のお米。
コシヒカリ:中生(なかて)品種/お馴染みのコシヒカリ!独特の粘りと、噛みしめるほどに口の中に広がる旨みや甘みが強いお米。
とよめき :晩生(おくて)品種/粘り気が少なく、加工用米に向いているお米。
“雨上がりの田んぼを訪れた”
小林さんの米作りのこだわりを教えてください。
阿見町が行っている産学官連携事業でテーマとなった「納豆菌」を、自身の営農にも取り入れています。始めてからかれこれ3、4年になります。
田植え前の育苗の時点で納豆菌を施用し、2~3日してから定植します。
こうすることで根張りが通常よりも強く、活着が良くなるんです。
結果として、一反歩(300坪)あたり「半たら」(茨城弁で半俵のこと!)から一俵くらい、通常よりも収穫量が増えます。
コスト的には一反歩あたり500円程度のもの。コストパフォーマンスがとても高いので助かります。
やはり茨城といえば納豆(菌)なんだ!お話を伺いながら勝手に納得してしまった、、、。
阿見町家庭菜園などにも応用できたりしますか?
元々納豆菌は稲わらに生息する菌なので、家庭菜園などではわらをすきこむだけでも効果はあると思います。
以前、納豆菌液剤の製造元から実証実験を頼まれ、施用したところと慣行区と、そのほ場を比較して見たことがありますが、生育の具合や葉色などの違いが一目瞭然だったんです。
“小林さんの作業場の気になる存在。その名も玄米キャッチャー!お米の袋を持ち上げてくれる頼れる相棒!”
“そろそろ刈り取りの時期“
新米ができたらどのように食べるのがオススメですか?
それはもう炊き立てをそのまま食べることですよ!
そうですよね!当たり前のことを聞いてすみませんでした。笑
小林さんが愛情を込めて作った米が、「大きなかぶ」直売所で買えるそうだ。早速行ってみよう!そして個人的には、やはり炊き立てのご飯には納豆を合わせて小林さんのお米を食べてみたいと思った。
“大きなかぶ直売所で買える美味しいお米!”
<小林さんのお米が買える場所>
大きなかぶ農産物直売所
・茨城県阿見町小池2157-24
・TEL 029-846-6115
・営業時間:9:30〜17:00(平日・土日祝日も同じ)9:30〜18:00(夏時間:6月〜9月)
・定休日:年中無休(お盆・年末年始を除く)
農業振興課担当からのコメント
阿見町でのお米は、コシヒカリはもちろんのこと、近年では「ミルキークイーン」も人気の品種のひとつです。ミルキークイーンはもともと、コシヒカリの突然変異として誕生した品種で、“粘り気が強く、モチモチとした食感”が特徴です。
コシヒカリと比べるとかなりモチモチ感が違うので、好き嫌いが分かれるところですが、私は大好きです!初めて、新米を炊き立てで頂いた時の感動は忘れられません。
また、阿見町が産学官連携事業のなかで作り上げた醸造酒「桜翔」も、ミルキークイーン(阿見町産)で醸した全国唯一の純米大吟醸です!
写真&文章/Masa Hamanoi
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